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「 貼る張る 」

銅シート、アルミシート、その他たくさんの既製品

​pis.コエダ 小林

2023 .03 .29 .Wed

細々と骨董品集めにハマりかけているコエダです。

 ガラスの瓶に紙が貼られているミイラのような器を友人からもらったことをきっかけに貼ることへの興味が湧き、金属素材を様々な物質に貼ってみたいなと。

意味や理屈を考えると紙には柿渋などが染み込ませてあるのか?張り子の要領で貼っているのか?と勘ぐってみたはいいが

多分、紙を貼りたい気分だったんだろうなと軽い気持ちで貼ってみた。

また、今回からショップも復活したので実験の残骸供養として販売させていただいているのでたまに覗いていただけると。

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廃棄されていたお皿をもらってきたので銅シートを貼ってみた。

くしゃくしゃにした銅シートは継ぎ目をぼやかし、よりナチュラルに形づくる。

​試しに熱を加えてみると接着面のノリが溶け出し、空気が抜けることでより密着度を増す。

​お皿がくびれていくことがわかる。

お皿と同様の方法で素材をアルミに変え、ハイサワーの瓶に貼ってみた。

こちらは素材感が相まって少しチープさが残るがなんだか少しかわいさがある。

どうみても焼き芋にしか見えないが普段の既視感からモノの価値基準を決めつけていることを改めて強く指摘されている気がして

​記憶と視覚情報と触覚情報のあいまいさを改めて痛感。

同じ素材でも規模感と素材感を変えれば見え方は全く変わり、銀色巨木の完成である。

​そんなに嫌いじゃない。​

何の根拠もなくとりあえず貼って貼って巻いて焼いたことで指先はズタズタになったかわりに意味を追い求めすぎない面白さをなんとなく楽しめた気がする。

幾何学立体に巻かれた銅はどこか嘘っぽさや安っぽさを感じていたが、この数日間の経年変化によりそれっぽく変化してきたことに少し感動を覚えた。

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